沈黙の先のなにか
おはよう世界
今日も私は睡眠薬を飲んだにも関わらず
特に熟睡もできずに目が覚めたよ。
金曜から体調悪くて土曜日に熱を出した。
朝起きたら38.5の熱。
病院でインフル検査したが陰性。
案の定扁桃炎の悪化だと結論。
抗生剤を変えてもらって
帰って飲んで寝て起きたら36.4
医学の進歩ありがとう
高額医療で毎年困ってるけども。
そんなわけで暇を持て余してた
友達はダーツしてていいなって思ったり
ブログをたくさん更新してみたり
漫画を読み耽ったりして
それでも1番の暇潰しは
趣味でもある映画。
ここ最近映画観る時間もなかったから
ゆっくり観ようと思い映画の日にした。
私の大好きな作品3つあげるとすれば
羊たちの沈黙
LEON
ショーシャンクの空に
洋画好きな人は王道中の王道
もちろんハリポタも好きだよ
特にスネイプ先生扮するアラン・リックマン
けれど観るのは羊たちの沈黙
内容は主人公のスターリン捜査官が
殺人鬼のハンニバル・レクター博士と
妙な絆で結ばれていく話。
私は宗教学や歴史学が好きで
大学でも歴史学部に入っていたほどだ。
歴史やその人物の背景に
その自分を形成した出来事がある。
それを知るのがわたしの趣味でもある。
ハンニバル・レクターは食人鬼だ。
個人的性癖の下、人を食べる。
殺したから食べるというよりかは
食べるために殺すという意図がある
と、わたしは思っている。
レクター博士は博識で精神科医でもある。
だから人を言葉で殺すこともできる。
初めてスターリンが訪れた時、
レクター博士に会い、帰る途中
隣の囚人のミグズという男に
スターリンは精子をかけられた。
レクター博士は非常にそれを詫びて
ミグズをなんとかしておくと言って
スターリンを帰らせた。
翌日、スターリンへ電話があり
ミグズが死んだと聞かされた。
レクターが言葉で殺したのだ。
映画ではその描写は映像化されていない。
どのように死んだのかはわからない。
ただ、レクターが殺した。言葉で。
物語はスターリンの過去をメインとして
進められていく。
主な内容は連続猟奇殺人の犯人逮捕だが
そこまでに映される
スターリンの過去、レクター博士との絆
そこがメインだろう。
スターリンは夜眠ると
昔助けられなかった羊の鳴き声がするという
この事件を止めればその鳴き声が止むと
レクター博士は言う。
そこは映画を見て本質を理解してほしい。
わたしの稚拙な言葉では現せない。
そこで気になったのが
レクター博士がなぜ、人を食べるのか。
それはシリーズ4作目に書かれている。
戦争が終わり紛争が残る中、
レクターとその妹は安全だという
屋敷に家族で越してきた。
その途端に突然の爆撃で
両親は死んでしまう。
そこから兄妹二人の生活が始まったが
盗賊に襲われ家を占領されてしまう。
もちろん最初は食糧があったが
後には尽きる。
そこで標的になったのが肺炎で苦しんでいた
レクターの妹だった。
楽しいからと外に連れ出されていく妹
外に出た瞬間に殺される妹
それを見た瞬間レクターの意識は途絶える。
そして学生になったレクターは
度々問題を起こす。
そこから抜け出したかったのだ。
やるべきことは
妹を殺した盗賊達への復讐。
学校を脱出し親戚の家に行く。
そので出会ったのは日本人の女性。
レクターは日本の武将というものを知る。
そこで手に取ったのがあの面頬だ。
羊たちの沈黙でも外へ外出する際
口にそれをつけていた。
あれは日本の武将がつけていた面頬が
元となっている。
そして日本では戦に勝つと相手の首を取る
という文化も知る。
そこから本格的にレクターの猟奇的な
一面が見られ始める。
まず一人目、盗賊ではなく
その女性を罵った魚屋を殺す。
日本刀で一切りにしてしまう。
そしてその首を街に晒すのだ。
今思えばレクター博士は異様に礼儀に
こだわっていた。
それもこの過去からくるものなのだろう。
そして盗賊の一人を殺す。
また一人と殺していく。
そこで得た知識は
「人肉は頬肉が美味い」
ということだ。
きのこと頬肉の串焼きはたしかに
少し魅力的に描写されていた。
話はラストに行くが
盗賊のボスを最後殺す際、
レクターは言われた。
「お前もあの時一緒に食ったよな、妹を」
レクターは気づかなかった。
自分も重度の飢餓状態で
出されたものを頬張って食べていた。
その時のことを忘れていたが
その一言で全てを思い出す。
自分が妹を食べたこと。
妹が殺された後に出てきたスープに
肉が入っていたこと。
それを聞いてレクターは完全に覚醒した。
容赦なく相手を殺した
その場にいたやつも殺した
自分の中で大切ななにかが壊れたのだろう
それもそうだ
気づかないうちに妹を食べていたのだから
ただ個人的推測だが
飢餓状態に食べる肉というのは
そうとう魅力的で美味しかったのではないか
そして人を殺して人を食べていく内に
自分の中で人を食べるという
レクターが目覚めたのではないだろうか。
そのような背景を知った上で観る
羊たちの沈黙はさらに面白い。
どんな人物でもその背景にはなにかある。
わたしを作り上げた背景だって
何かしらの出来事があって
今のわたしがいる。
歴史を学ぶということは
その人物を全て完璧にとは言わないが
背景から読み取り
その人物を紐解く手段なのだ。
映画は学ぶことが多い。
そこから私はおかしくなったように
シリアルキラーの生い立ちを調べた。
共通しているのは「孤独感」
自分をいつまでも見てくれる
側にいてくれる人が欲しかった
という理由で人を殺していった人達。
その背景にはどんな生い立ちが
隠されているのだろうか。
こんなこと普段の会話に使えないし
使えたとしても特に何もない。
けれどどんな映画でも本でもいい。
なにかを学ぶということは
それだけその知識が増えるということだ。
私は勉強が好きだ。
沢山学んで知識の幅を広げたい。
ただ人よりその嗜好がずれているだけで
私も好きなように学びたい。
だいぶネタバレしてしまいましたが
気になる方がいたら是非。
羊たちの沈黙
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